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秋田県八峰町の生薬栽培を支える町長の想い

こんにちは、㈱龍角散のスズキです。

今回はスズキがインタビュアーとして、生薬栽培に取り組む秋田県八峰町の堀内町長にお話しをうかがってきました。

堀内 満也 町長
(ほりうち みつや)
昭和51年2月23日生まれ、北里大卒。任期:令和5年1月9日~令和9年1月8日、当選回数:1回
職歴:秋田県職員(2000年県庁入り。仙北地域振興局、秋田地域振興局などを経て、建設部河川砂防課副主幹。)

2012年より東京生薬協会と連携協定を結んでいる秋田県八峰町。東京生薬協会の中で最も早く連携協定を結んだ自治体です。
2014年からは、龍角散向けの生薬やハーブ(カミツレ、キキョウなど)の栽培に取り組んでいただいています。

カミツレ(カモミール)畑

今回は、八峰町にお邪魔して堀内町長に町のことや生薬栽培のことなどお話をお伺いしました。


-八峰町で育った思い出や一番好きな場所を教えてください。

堀内町長:当時は合併前で八峰町という名前ではなく、八森町と峰浜村でした。私は八森町の出身で、山・海・川に囲まれて、本当に自然豊かな場所で育ちました。そして、毎日見ていた山(白神山地)が自然遺産に登録された時は驚きました。

白神山地

この町には、岩場や砂浜、山など場所や四季によっていろんな顔があるので、このまま後世に残していきたいですね。

夏は海、と言っても岩場と砂浜の楽しみ方があります。小学生の頃は釣りをするのに餌が高くて買えなかった代わりに、田んぼの水路でドジョウを捕まえて餌にしていました。これも遊びの一つでしたね。季節によってカブトムシやクワバタ、バッタがいたり、とにかくいろんな生物がいます。

-八峰町で海の絶景スポットを教えてください。

堀内町長:鹿の浦の景色は絶景です。特に夕日が綺麗ですよ。

鹿の浦
鹿の浦展望台から見る夕日

-龍角散との取り組みによって、町や周囲の反応に変化はありましたか?

堀内町長:町民の立場で一番インパクトがあったのはテレビCMです。

花を見ればわかる篇(2015)

全国に流れるCMで八峰町を取り上げてくださったのは、反応も大きかったですね。当時は秋田市内で働いていましたが、自分の生まれ育った故郷が全国的にPRされていて本当に嬉しい気持ちになったのを覚えていますし、各所の八峰町出身者から同様の声がたくさんあったと聞いています。
これをきっかけに生薬栽培に興味を持ってくれた方もいたので、交流人口の拡大にも非常に効果がありました。

-龍角散や東京生薬協会との取り組みで特に印象に残っていることがあれば教えてください。

堀内町長:町長に就任して初めての仕事が、2023年の東京生薬協会賀詞交歓会への出席と、その場での新年の挨拶でした。
都知事や業界の重鎮の中、就任したばかりで大きなプレッシャーでしたが、あの場で挨拶できたことはすごく成長の糧になりましたし、その機会を与えてくださった方々に感謝しています。
町長として前に立つことも町のPRのひとつなので、今後も努めていきたいです。

東京生薬協会賀詞交歓会(2023)の挨拶

-生薬栽培について、今後の目標などがあれば教えてください。

堀内町長:国・県の考え方も、農業は稲作から畑作へ少しずつ変わってきています。八峰町も、数ある農業の中から生薬栽培に取り組んでいますが、それが結果として農業者の所得向上へつながっており、今後もっと拡大させながら、交流人口、関係人口の増加を促し、町全体が活気づいていけばと思っています。今後も日本一の生薬の産地を目指して取り組んでいきます。

-町としてのビジョンを教えてください。

堀内町長:生薬に関していえば、これを絡めて町の更なる発展につなげたいですね。生薬の産地拡大で雇用増加も狙いたいです。今日取材に同席してくれた地域おこし協力隊の方たちみたいに移住してきてくれるような方が、もっと増えて行ってほしいなと思います。
龍角散や東京生薬協会と協力しながら幅を広げていきたいです。

おまけ(八峰町の素敵な景色)

以下、スズキが八峰町さんからいただいた画像や感想などです。

こちらの動画は昨年の6月に八峰町に撮影に伺って制作したものです。
今回のインタビューでは、昨年お会いした方々にも久しぶりに挨拶ができました。

八峰町は訪れるたびに町の皆さんの温かさを感じられる素敵な場所です。

今回は町長にインタビューをしましたが、今後は役場の担当者の方や地域おこし協力隊の方のお話も聞いていきたいと思います。

以前訪問した時に、協力隊のお二人(右、右から二番目)にカモミールティーを淹れていただきました。


以上